アシックス、バーチャル空間フィットネスの英社に出資 電気刺激で筋肉に負荷

20230616アシックス出資

【神戸経済ニュース】スポーツ用品大手のアシックス(7936)は、投資子会社アシックス・ベンチャーズを通じて、バーチャル空間を通じてフィットネスを体験できるサービスの英スタートアップ「ヴァルキリーインダストリーズ」に出資したと発表した。仮想現実(VR)を体験するための市販のヘッドマウントディスプレーと、電気刺激で筋肉を収縮させる技術を活用した専用のアームバンドを使って、場所を選ばずにトレーナーの指導を受けながらトレーニングできる「EIRトレーニング」の開発を進める。(写真左はフィットネス体験イメージ、右はアームバンド=いずれもアシックス提供)

 装着したディスプレー内に現れるトレーナーの指示に従って体を動かす。目的ごとにフィットネスのメニューを選ぶことができ、いずれも20分以内で終えられるよう設定している。メニューごとに異なる部位に対して負荷がかかるように工夫。メニューに応じた電気刺激を上腕二頭筋と上腕三頭筋に加えることで、実際にダンベルなどの運動器具を使っているような負荷を筋肉に与えて、フィットネスの効果を高める。

 23年中にはディスプレーに表示するトレーナーがアシックスの製品を着用。アシックス独自のフィットネスメニューなども開発する計画で、東京・豊洲と大阪・吹田にある低酸素環境でのトレーニング施設「アシックス・スポーツコンプレックス」で体験できるようにする。将来的にはヴァルキリー社とアシックススポーツ工学研究所の知見を掛け合わせたコンテンツを開発したり、アシックスがすでに進めているVRや拡張現実(AR)、複合現実(MR)などの技術も投入し、新たなスポーツ体験を生み出したい考えだ。

 投資子会社を通じたアシックスによる出資比率や出資額は明らかにしなかった。

▽関連記事
関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

広告

カレンダー

11 | 2024/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

広告

広告