5月の神戸港、輸出入総額が1.6%減 石炭など輸入額減で・輸出は同月最高

20230615貿易統計

【神戸経済ニュース】神戸税関が15日に発表した5月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比1.6%増の9491億円だった。月間の輸出入総額が前年同月を下回るのは2021年1月以来2年4カ月ぶり。国際商品相場の下落を受けて、石炭や有機化合物の輸入額が減少したのが影響した。半面、輸出額は比較できる1979年以降で5月としては過去最高。30カ月連続で前年同月を上回った。

 輸出額は前年同月比0.5%増の5486億円だった。品目別で増加が目立ったのは、シンガポールや米国・中国向けの「原動機」が38.0%増の247億円、中国・インド向けの「繊維機械」が89.2%増の65億円、米国や韓国向けの「映像機器」が2.5倍の46億円など。一方で「精油・香料および化粧品類」は37.1%減の86億円で、数量ベースでも15%近く減少した。地域別ではASEAN諸国向けが2カ月連続でマイナスになった。

 輸入額は前年同月比4.3%減の4005億円。品目別で減少が目立ったのは、オーストラリアなどからの「鉱物性燃料」が44.1%減の130億円、中国やドイツなどからの「有機化合物」は25.4%減の152億円だった。中国などからの「衣類および同付属品」も減少が目立ち、29.1%減の177億円だった。地域別では中国からが10.9%減の1076億円と、2年1カ月ぶりに前年同月を下回った。ASEAN諸国からの輸入は2年3カ月ぶりの前年比減。

 5月の平均為替レートは1ドル=135円31銭と、前年同月に比べ6円14銭の円安・ドル高。日本の輸出入総額に占める神戸港のシェアは、前月から0.1ポイント低い5.9%になった。


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