山谷関西エア社長、航空需要「世界的に見ると立ち上がっている」増加基調回復へ

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【神戸経済ニュース】関西3空港を運営する関西エアポートの山谷佳之社長(写真=資料)は14日に開いた23年3月期決算発表の記者会見で、足元の航空需要について「世界的に見ると立ち上がっている」と述べ、新型コロナウイルスの影響による国際線需要の落ち込みは中長期的に克服できるとの展望を語った。航空需要は「私たちが事業を行う関西地域では、(コロナ前に比べても)必ず戻るであろうし、戻さないといけないという責務を感じながらやっている」とも述べた。

 5月16〜18日に神戸市内で開催した、アジア・中東の空港運営会社が集まる国際会議「ACIアジアパシフィック」でも、最近の国際統計についても議論したという。「そうした議論に接するうえでは、2025年の大阪・関西万博の前には、(航空需要が)2019年当時レベルのものに戻るだろう」との感触を得たという。さらに神戸空港の国際化を控える30年前後に向けては「観光立国という国の方向性も出ているし、その中で関西がはたすべき役割も大きいとすれば、空港は玄関として相応に拡大可能ではないか」と話していた。

 ブノア・リュロ副社長は、インド最大シェアのLCC(格安航空会社)であるインディゴが、航空機の世界大手エアバスに対して新たに500機の飛行機を発注するとの報道に言及。「航空会社が機材を調達するときは20年後、30年後といった将来を見越して考えるとみられ、航空需要の拡大に対する自信が表れている」と指摘し、山谷氏の見方を補強した。一方で「気候変動を背景に、航空業界に対する二酸化炭素(CO2)削減のプレッシャーが高まっており、将来の需要拡大を抑えるリスクの1つといえる」と話していた。

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