西村経産相「水素供給網で各国と連携」「GX経済移行債から一定資金」 セミナー

20230613西村経産相

【神戸経済ニュース】西村康稔経済産業相(写真=資料)は13日、神戸市などが開催した水素セミナーでテレビ会議システムを通じて講演し、「水素サプライチェーン(供給網)をしっかり作っていくことで、各国と連携していきたい」と述べ、日本の技術が普及し、世界標準になるよう政府として働きかけたい意向を強調した。「ぜひ日本として競争力を維持しながら、『技術で勝って競争で負ける』ことのないように」と意気込んだ。

 西村経産相は、水素について「特にアジア太平洋の国々は非常に日本の技術に関心が高い」うえ、「欧州も中東も関心が高く、どこの国と話しても水素水素」と日本の技術が注目されているという。だが「欧州もかなり追い上げてきている」と指摘。このため政府として日本に強みがある水素供給や脱炭素型発電、燃料電池など「5類型9分野」を戦略分野と定めて積極支援する方針を定めたことを説明した。

 加えて、脱炭素社会の実現に向けた新法「GX(グリーントランスフォーメーション)推進法」が12日に衆院本会議で可決、成立したことに言及。10年間で20兆円規模を発行することが決まった「GX経済移行債から一定資金を使って、先行して水素の取り組みを進めたい」と話していた。

 このほか自民の水素社会推進議連(小渕優子会長)で事務局長を務める工藤彰三衆院議員が会場で講演。水素供給網の構築に向けた民間投資を促進することを目的に、「次の国会までに法案をまとめたい」と語った。新法は「何かあった場合は国が補償しますよ、という一行を書き込む」と強調。「議員立法でなく内閣立法で進める」とし、今後は各省庁や内閣法制局、自治体など関係者らと調整を進めるという。

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