神戸港、回遊性向上へ京橋地区の船だまり埋め立て 高浜岸壁に歩行者デッキ

20221227WFビジョン

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長は25日の神戸市議会本会議で、再開発を進めている湾岸(ウォーターフロント)地域の回遊性向上を目的に、京橋地区の船だまりを埋め立てて遊歩道にする計画に加え、遊覧船が発着する中突堤旅客ターミナル「かもめりあ」からハーバーランド・高浜岸壁にかけて新たに歩行者デッキを建設する計画に言及した。久元市長は、野町圭一議員(維新)の質問に答えて話した。計画が実現する時期については触れなかった。

 計画は神戸市が2022年12月に公表した「神戸ウォーターフロントビジョン」の中で提示し、23年1月に「神戸港港湾計画」を改正して同計画に盛り込んだ。現在は阪神高速3号神戸線の直下まで海面があるが、その南にある浜手バイパス近辺まで埋め立てて神戸港の「エントランス(入口)エリア」(図の中央奥=神戸ウォーターフロントビジョンより)とし、遊歩道のほか商業施設なども配置できるようにする。都市型水族館など新たな集客施設が完成した新港第1突堤基部と、メリケンパークの往来を円滑にするのがねらいだ。

 さらに「かもめりあ」から高浜岸壁まで新たな歩行者デッキを整備することで、1万人を収容する大規模アリーナを建設する新港第2突堤から、高浜岸壁までの回遊性が向上する公算だ。埋め立てる船だまりは、埋め立てた分だけ南(沖)に移動する。メリケンパークと新港第1突堤を橋などで結ぶ計画は1月に神戸港港湾計画から削除した。

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