来年の世界パラ陸上「きっちり運営できる感触つかめた」組織委事務局・川端氏

20230522神戸市の川端氏

【神戸経済ニュース】神戸市須磨区のユニバー記念競技場で開催する「神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会」の開幕まで1年を切った。組織委員会事務局の川端康文・広報コミュニケーション部長(神戸市文化スポーツ局国際スポーツ室課長、写真)は22日までに神戸経済ニュースの取材に応じ、世界パラ陸上のテスト大会として4月29・30日に開催した第34回日本パラ陸上競技選手権大会を通じて、「きっちり運営できるという感触をつかめた」と話した。世界パラ陸上競技連盟(WPA)からは指摘も受けたが「すべて、すぐに改善できる点」という。川端氏の主な発言内容は以下の通り。

 「世界大会の主催者になるWPAのスタッフが来日したので、4月29・30日に開催した日本選手権で関係する施設をすべてチェックしていただいた。会場の配置計画では、クラス分けの部屋や海外スタッフの控え室、選手団用の休憩テントなどを細かく指摘していただき、こうすればいいのかと確認できた」

 「選手のバリアフリー動線でも(規制が)緩めだったので、特に補助競技場との間で、衝突を防ぐために一方通行にするルールなどを厳格にした方がいいといった指摘も出ていた。いずれにしても、すべて、すぐに改善できる点だということが分かった」

 「テスト大会ですべて課題が洗い出せたかというと、また事情が異なる本大会では新たな課題が表れる可能性がないとはいえない。ただ実際に競技をひと通りやってみて、こうした課題があぶり出されたことで、やはりテスト大会は意義深いものだったと考えている。これらの宿題をやっていくことで、安全な大会運営ができそうだ」

 「テスト大会の競技が円滑だったことについてはJPA(日本パラ陸上競技連盟)など、実績のある団体が関わったことが大きかったと思う。競技については組織委員会としても学ぶことが多かった。経験があるスタッフやパートナーが多いことも分かり、きっちり運営できるという感触をつかめた」

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