兵庫県、10年債の利率0.701%に決定 発行額200億円に増額

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【神戸経済ニュース】兵庫県は19日、10年物の公募地方債「兵庫県令和5年度第2回公募公債」の発行条件を決めた。表面利率は0.701%、発行価格は100円(応募者利回りは0.701%)、発行額は200億円とした。10年物国債370回債に対する上乗せ幅(スプレッド)は0.290%になった。

 応募者利回りの0.701%は、兵庫県が前回10年債の発行条件を決めた1月13日(0.804%)に比べて低下した。日銀の植田和男総裁が大規模緩和を維持するとの方針を示し、市場金利の上昇圧力が後退した影響が表れた。ただ金利低下によって投資家の利回り志向が強まったことなどから、スプレッドは前回10年債の0.270%よりも拡大した。この条件で発行額の5.8倍の需要が確認でき、今回債の市場消化は好調だったようだ

 30日に発行し、償還日は2033年5月30日。利払い日は毎年5月30日と11月30日だ。機関投資家向けに販売し、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(事務)と野村証券、東海東京証券の3社が共同で主幹事を務めた。

 午前9時30分に募集を開始。主幹事が完売を確認した後、値引き販売がなかったことを確認する「均一価格リリース」を午前10時30分に宣言した。

 兵庫県は、応募者利回りのスプレッドとして国債プラス0.290%の1本を仮条件に、17日から投資家に需要を調査した。18日に発行額を200億円に増やした。

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