兵機海運が続落、年初来安値ちらつく G7での対ロシア制裁強化も意識か

20191231神戸株ワッペン

終値 1935円 -13円(-0.67%)

【神戸経済ニュース】19日の東京株式市場では兵機海運(9362)が続落。一時は前日比26円安の1922円まで下落し、15日に付けた年初来安値の1910円が視野にちらつく安値水準になった。主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)を控え、米国が対ロシアで制裁を強化することが19日朝に伝わったのが売りのきっかけとの見方があった。日欧に協調を促す方針といい、制裁強化で日本とロシアの物流が一段と減少するとの見方が株価の重しという。

 日本と極東ロシアの航路が外航事業の柱。需要減を背景にロシアへの定期的な輸送は2022年春から見合わせており、23年3月期はスポットで受注した制裁対象でない建機のロシアへの輸送で、収益を確保した。外航事業は、制裁強化でさらに収益の見通しが立てづらくなるとみられる。加えて発行済み株式数の3.8%に相当する4万6000株の立会外分売を23〜29日に控え、需給面でも積極的な買いを入れにくい面があるようだ。

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