アジア・中東の空港が集まる国際会議、神戸で開幕 能「高砂」歓迎式典で

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【神戸経済ニュース】アジア・中東の空港運営会社131社でで構成する国際機関「ACIアジアパシフィック」(香港)の第18回年次総会が16日、神戸市内のホテルで開幕した。この日の夕方に開催した歓迎式典では、関西3空港の運営会社である関西エアポートの山谷佳之社長が同社のキャラクターそらやんのぬいぐるみを手に「ようこそ神戸へ」と、参加者を歓迎。「全員がマスクを外して会話している。これがまさに日本でも、アジアでも新型コロナウイルスの終息を告げている」とあいさつすると、新型コロナの影響を大きく受けた空港運営会社の会合だけに、会場が拍手でわいていた。

 このほか2019年まで関西エアポートの副社長も務めたACIアジアパシフィックのエマヌエル・ムノント会長とステファノ・バロンチ事務局長、関西エアポートのブノア・リュロ副社長もあいさつ。それぞれ来場者を歓迎した。さらに灘の酒の鏡開きで、4年ぶりに対面で開催する年次総会の開催を祝っていた。

 歓迎式典では兵庫県にちなんだ能の演目である「高砂」の一部を披露して、海外からの参加者をもてなした。シテの尉(住吉明神)は神戸生まれの能楽師である辰巳満次郎さん、謡には人間国宝の梅若桜雪さんが加わり熱演した。この直後にあいさつすることになったムノント会長は、冒頭で「あまりにドラマチックな演技の後だけに話しにくいな」といいながら話し始めた。

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 新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けた空港が、いかに将来の公衆衛生危機に備えるかなどをパネルディスカッションや講演などを手がかりに、改めて議論する。17日午後には、2025年に開催する国際博覧会(大阪・関西万博)について、博覧会協会によるプレゼンテーションなども予定する。総会にはアジア太平洋・中東の49カ国・地域の617空港を運営する131団体から約350人が参加する見通しだ。

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