バンドー化学、今期純利益5%増に 英NAVFの株主提案に反対表明

20230515バンドー化学

【神戸経済ニュース】伝動ベルト大手のバンドー化学(5195)は15日、2024年3月期の連結純利益(国際会計基準)は前期比5%増の60億円になりそうだと発表した。前期に続いて過去最高を更新する見通し。自動車向け、一般産業向けとも海外が伸びる見通し。エネルギー価格の上昇や人件費の増加などコスト増は、生産性の改善と価格転嫁で吸収する。

 売上高に相当する売上収益は1%増の1050億円、営業利益は5%増の87億円を見込む。大阪取引所で記者会見した植野富夫社長は、コスト増に対し「生産性の向上、省人化、採算が悪い製品の統廃合、生産地の見直しなどを進めるとともに、一部で適正価格の見直しも進める」と述べた。営業利益率は8.3%を想定と、前期の8.0%から上昇させる計画だ。

 年間配当金は前期比16円増配の68円(うち中間34円)と大幅増配の計画。配当額は過去最高になる。従来は40%としていた配当性向を50%に引き上げる。

 同時に発表した2023年3月期の連結決算は、純利益が前の期の4.7倍である57億円になった。アジア日本で自動車向けの需要が回復したことなどが追い風になった。売上収益は11%増の1036億円、営業利益は3.1倍の82億円だった。

 あわせて英投資ファンドの「ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド」(NAVF)による株主提案に反対の意見を表明した。NAVFは譲渡制限付き株式報酬制度の導入と、自社株買いの増額などを求めた。

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