日本製麻、今期純利益17%増に 麻袋など購入前倒しなくなり減収へ

20230514日本麻

【神戸経済ニュース】麻袋大手の日本製麻(3306)は12日、2024年3月期の連結純利益が前期比17%増の1億1200万円になりそうだと発表した。前期までは新型コロナウイルスの影響で海上物流が混乱したことから、産業資材部門の顧客の間で麻袋やフレコンバッグなどの購入を前倒しする動きがあったが、これが物流混乱の解消を受けてなることで経常減益になる見通し。ただ税金費用の減少で純利益は増益を確保する。

 売上高2%減の36億円、営業利益は10%減の1億4900万円を見込む。前期に東南アジアで新規顧客を開拓した自動車用マットは、前期並みを想定。食品事業も前期並みの見通しで、産業資材部門の逆風が響く。年間配当金は前期据え置きの3円(中間なし)を予定する。

 同時に示した23年3月期の連結決算は、純利益は前の期比98%増の9500万円。マット事業の伸びが寄与した。売上高は18%増の37億円、営業利益は2.9倍の1億6400万円だった。同社は10日に、前期の業績予想を下方修正していた。

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