六甲バタの1〜3月期、最終赤字2億円 原材料価格の上昇が逆風

20230514六甲バター

【神戸経済ニュース】チーズ大手の六甲バター(2266)が12日に発表した2023年1〜3月期の単独決算は、最終損益が2億1100万円の赤字(前年同期は2億7900万円の黒字)だった。原材料価格の上昇でチーズやナッツの採算が悪化した。採算改善を目的に値上げしたが、値上げ直後の需要喚起の対策にも取り組み、販管費も増加した。営業外収益の為替差益も大幅に縮小した。

 売上高は7%増の106億円、営業損益は2億7500万円の赤字(前年同期は3億8300万円の黒字)になった。チーズの販売数量は業務用の回復が目立ったが、家庭用は物価高による買い控えの傾向が顕著だった。事業部門別の売上高はチーズ部門が前年同期比7%増の96億円、チョコレート部門が11%増の8億1800万円、ナッツ部門が9%減の1億3200万円だった。

 23年12月期の業績予想は、1〜3月期が「ほぼ計画どおりの進捗」として据え置いた。税引き利益は前期比54%減の1億円を見込む。

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