キムラタンの前期、8期連続の最終赤字11億円 アパレル208店舗を閉鎖

20230514キムラタン

【神戸経済ニュース】ベビー・子供服と不動産のキムラタン(8107)が12日に発表した2023年3月期の連結決算は、最終損益が11億3100万円の赤字(前の期は8億9200万円の赤字)だった。8期連続の最終赤字。ベビー・子供向けアパレル店舗の大半である208店舗を閉鎖し、在庫消化を優先したことで値引率が拡大。採算が悪化した。子会社だった子供用靴下「中西」などの株式売却損8200万円も特別損失に計上した。

 売上高は前の期比16%減の35億円、営業損益は6億8300万円の赤字(前の期は5億6400万円の赤字)だった。閉店セールで値下げ率を拡大した結果、アパレル事業の売上総利益率は前の期に比べ10.1ポイント低下して32.3%になった。一方で拡大を進めている不動産事業は合併・買収(M&A)に伴う株式関連費用や1億4900万円や、協調融資契約の登記費用3000万円など一時費用の負担が重かった。

 同時に発表した24年3月期の連結業績予想は、最終損益が2000万円の黒字と、15年3月期以来9期ぶりの最終黒字をねらう。赤字が膨らんでいたアパレルはアウトレット含め9店舗まで縮小。保育事業も譲渡した。不動産を中心に収益の立て直しを続ける。売上高は前期比63%減の13億円、営業利益は9000万円の黒字を見込む。無配継続。

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