神戸製鋼、今期純利益38%増に 電力が利益稼ぎ頭に・アルミ板など価格転嫁

20230512神戸鋼

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)は11日、2024年3月期の連結純利益が前期比38%増の1000億円になりそうだと発表した。2月に稼働した神戸発電所(神戸市灘区)4号機の通年寄与で販売電力量が増加するうえ、神戸発電所3・4号機で燃料費調整の時期ずれが解消することなどが寄与し、電力事業の利益が倍増。最も利益を稼ぎ出す事業(セグメント)になる。アルミ板や素形材、溶接、建設機械では、前期に追いつかなかったコスト上昇分の販売価格への転嫁が進む見通しだ。

 売上高は8%増の2兆6800億円と前期に続いて過去最高、営業利益は74%増の1500億円を見込む。自動車生産は微増、IT半導体向け需要は下期からの回復を想定。鉄鋼の主原料とエネルギー価格はほぼ前期並みを今期予想の前提とした。鉄鋼は粗鋼生産量が620万トン、販売数量は500万トンと前期並みを見込む。ただ前期に販売価格を引き上げたのが通年で寄与して売上高は伸びるが、在庫評価益がなくなり鉄鋼事業としては減益。アルミ板などの販売数量増とマージン改善が素材系の事業を支える。

 建設機械事業は、油圧ショベルで日野自動車(7205)によるエンジン認証問題への対応が進むほか、部品調達不足の影響が後退するなどで北米、欧州、日本の販売が増加する。クレーンも同様に北米を中心に販売が増加する見通しだ。圧縮機などをあつかう機械事業は、過去最高だった前期よりも受注額は減少するとみるが、引き続き幅広い業種からの需要が堅調とみて増収増益を見込む。配当計画は「未定」とした。

20230512神戸鋼セグメント

 同時に示した22年3月期の連結決算は、純利益が前の期比21%増の725億円だった。鉄鋼の販売価格が1トンあたり14万100円と、前の期比3万4500円上昇したことで大幅に採算が改善。神戸発電所3号機の稼働による販売電力量の増加も寄与した。自動車生産の減少による鉄鋼の販売量の減少や、中国での需要減による建設機械の販売減などを補った。売上高は8%増の2兆6800億円、営業利益は74%増の1500億円になった。

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