カルナバイオの1〜3月期、最終赤字5億円 前年同期は創薬で一時金収入

20230510カルナバイオ

【神戸経済ニュース】創薬ベンチャーのカルナバイオサイエンス(4572)が10日に発表した2022年1〜3月期の連結決算は、最終損益が5億1900万円の赤字(前年同期は1500万円の赤字)になった。前年同期に計上した創薬事業でのマイルストーン(一時金)収入がなくなったことで赤字幅が拡大した。タンパク質を販売する創薬支援事業は減収ながら、「想定通りの推移」(経営管理本部)という。

 売上高は前年同期比59%減の2億2600万円、営業損益は5億500万円の赤字(前年同期は100万円の黒字)だった。売上高はすべて創薬支援事業。同事業の売上高としては前年同期に比べて16%減少した。米製薬大手ギリアド・サイエンシズにライセンスを供与した開発中薬剤が臨床試験の準備に入り、ライセンスに基づくカルナバイオによるタンパク質に関する技術支援が必要な段階を終えたのが主因だ。

 23年12月期の連結業績予想は据え置いた。最終損益は19億円の赤字(前期は13億円の赤字)を見込む。昨年12月に発行した新株予約権は「第20回新株予約権」は4月6日にすべての権利行使が完了した。

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