梅田さん・加志川さん・太田さんが1位 第17回ケーキコンテストなど表彰式

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「職人道」作品と洋菓子協会の佐野会長、太田さん、兵庫県の篠井課長

【神戸経済ニュース】兵庫県洋菓子協会(神戸市灘区)と神戸ファッション協会(神戸市中央区)は8日、同日まで大丸神戸店で開催した2023洋菓子フェスタ in Kobeの一環で「第17回デコレーションケーキコンテスト」「第4回神戸市洋菓子職人道」の表彰式を開催した。第1位の兵庫県知事賞はデコレーションケーキの部がケーキハウスツマガリの梅田憲男さん、ピエス・アーティスティック(細工物)の部がパティスリーリッチフィールドの加志川真子さん、洋菓子職人道がケーキハウスツマガリの太田健さんだった。世界的にみても高い技術を誇る神戸の洋菓子業界で、若手パティシエ(洋菓子職人)の登竜門とされるコンテストだ。(各賞の一覧はこちら

 今回は「神戸ジャズ100周年」の関連行事とあって「ジャズ」が共通のテーマ。デコレーションケーキの部で1位を獲得した梅田さんはの作品は、生き生きとした歌う表情やピアニストの豊かな表情が印象的だ。梅田さんは「ミュージシャンの表情や動きなど、ジャズらしい人物の造形を工夫した」と話していた。さらにバックバーに並ぶ酒瓶や、床板など、細かい仕事も見応えのある作品だ。

20230510梅田さん
デコレーションケーキ作品と篠井課長、梅田さん

 ピエス・アーティスティックの部で1位になった加志川さんは、「これまでサックスやバイオリンなど楽器を作ったことはなかったので、楽器の構造を把握するのに苦労した」と話す。体が揺れる様子を表現したネクタイについては「最初は蝶ネクタイにしようと考えていたが、少しさびしいなと思って立体的なネクタイにした」という。

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ピエス作品と篠井課長、加志川さん

 手際のよさや器具の使い方など、見えるもの全部を審査対象にして大型あめ細工を仕上げる「洋菓子職人道」の開催は4回目だが、新型コロナウイルスの影響で、洋菓子フェスタに来場した観客の目の前で作業する様子を公開したのは2回目になった。1位の太田さんは「練習では1度も時間内に終わらなかった」という。ただ作業に関心する話し声や応援の声に背中を押され、4日に開いた実技審査の本選で初めて、時間内に完成させることができたと明かす。

 兵庫県知事賞はそれぞれ、兵庫県の篠井省吾・産業労働部能力開発課長が担当した。

 ベテランのパティシエ6人が100点満点で審査。それぞれの部門で審査員6人の平均点を競った。審査員長を務めたケーキハウスツマガリ(西宮市)の岩佐康雄さんは講評で、今年の審査全体を通じて「年々レベルアップしているのを、より強く感じた」と語った。デコレーションケーキ部門では、レベルの高さもあって「3位、4位、5位、6位はきっ抗していて、再審査を行なったほど難しい審査になった」という。洋菓子職人道では審査項目ごとの配点を見直す方針と説明したうえで、「引き続きダイナミックな作品が集まることを期待している」と話していた。


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