竹内TOA社長「半分はコロナ禍でつらかった」 社長任期6年を振り返る

20230503竹内TOA社長

【神戸経済ニュース】放送音響機器を製造販売するTOA(6809)の竹内一弘社長(写真)は3日に大阪市内で開いた2023年3月期決算の記者会見で、6月21日の株主総会での取締役退任を控え「任期の半分はコロナ禍で、製造業としては非常につらい時期を過ごした」と社長を務めた6年間を振り返った。積極的に取り組んだのは、21年3月期までの前回の中期経営計画や、2022年3月期〜26年3月期に設定した現在の中期経営計画の最初の2年(フェーズ1)を通じて、「本当に投資をさせていただいた」という。「データ投資しかり、人的投資しかり、建物の増設をしたりと、お金を使いました」と話す。

 投資で整えた基盤を活用して、業績を「伸ばす部分は若い方に交代したほうが、よりスムーズにスピードを上げていけるんじゃないか、との判断のもと社長を交代することにした」と語る。次に社長になる谷口方啓取締役には「経営者教育をしてきたので、ご期待いただければ」と述べ、円滑な世代交代に自信をのぞかせた。

 社長退任後は顧問に就く。取締役として残る可能性はなかったのか、との質問には「経済同友会の代表幹事を務める井谷(憲次氏)が会長として残るので、そういう立場の者がもう1人いても会社としてはしょうがない」として、取締役も退任することを決めたという。中期経営計画では成長に向けた取り組みを加速し、26年3月期の売上高は前期比で15%増の520億円、営業利益は2.6倍の45億円をめざす。そのための取り組みを、今後は静かに見守る。

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