プロサッカー日本初の男女「ダブルヘッダー」 INAC神戸が誘客・ノエスタ神戸

20230430トークショー

【神戸経済ニュース】神戸市兵庫区の球技場「ノエビアスタジアム神戸」では29日、日本のプロサッカー史上で初めての男子チームと女子チームによる「ダブルヘッダー」を開催した。第1試合は男子J1のヴィッセル神戸対湘南ベルマーレ戦、第2試合は女子WEリーグのINAC神戸レオネッサ対マイナビ仙台レディース戦。第1試合と第2試合のチケットは別々に販売したが、第1試合のチケットを持っていれば第2試合も観戦できるようにするなど、人気が高まっているヴィッセル神戸のファンにも女子サッカーを見てもらい、誘客につなげるのがねらいだ。

 結果は第1試合の入場者数が1万7390人、第2試合が3012人だった。第1試合から約1万4000人が減少したとはいえ、22-23シーズンのINAC神戸としては22年10月23日の開幕戦(3336人)に次ぐ入場者数になった。第2試合のスタンドには、ヴィッセル神戸の応援用ユニフォームを着たファンの姿もちらほら見られた。ヴィッセル神戸の試合が終わる時間帯に雨が降り始め、夜遅くなると雨が強くなる予報が出ていたのを考慮するとホームグラウンドを共有する2チームの連携は、必ずしも条件が良くない中で善戦したといえそうだ。

 INAC神戸運営会社の安本卓史社長によるとチーム内で議論した結果、いかにしてヴィッセル神戸の観戦客に試合後も滞留してもらうのかが鍵になると考えたという。そして試合の「幕間」を埋めるため、安本社長が自ら出演するトークショーを開いた。第1部として同社長に加え、INAC神戸の朴康造監督と、高校時代の同級生であるサッカー元日本代表の加地亮さんが登場。第2部にはプロ野球阪神タイガースなどで活躍して昨年引退した能見篤史さん、ヴィッセル神戸にも在籍した元日本代表の那須大亮さん、SNS(交流サイト)などで活躍するウンパルンパさんが登場した(1枚目の写真)。

20230430入場者数

 第1部では朴監督が加地さんに臨時コーチを依頼し、加地さんが安本社長に「コレが高いですよ」と親指と人差し指で輪を作って見せる冗談を言いながらも、最終的に「オファーがあればいつでも」と受ける場面もあった。このほかビーズクッションが当たる宝探しゲームや、ビールの飲み放題イベントなども開催し、ヴィッセル神戸ファンを引き留めた。試合の結果はヴィッセル神戸が2−0、INAC神戸が3−0と、そろって完封で神戸のホームチームが快勝。両チームで今季の神戸の好調ぶりを見せつけた。

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