兵庫県、新型コロナ対策本部を5月7日で廃止 検証PTを設置へ

20230426斎藤兵庫知事

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は26日、同日開催した同県の「新型コロナウイルス感染症対策本部」終了後に、同本部を5月7日で廃止することを確認したと示した。政府が5月8日に新型コロナウイルスの感染症法上の分類を、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に引き下げることを受け、政府が対策本部を廃止するのに伴う措置。そのうえで9月末までをめどに、関係者間の情報共有などを目的として連絡会議の体制は維持する。あわせて兵庫県が実施した新型コロ対策を検証するプロジェクトチーム(PT)を設置することも決めた。

 対策本部の廃止に伴い、対処方針も廃止する。自宅療養者向けの食料品・衛生資材の送付や、抗原検査キットの配送、措置・要請などの相談窓口、イベント開催制限に基づく県の事前確認などもなくなる。ただ、入院医療体制は強化した状態で維持。ただ重症者の入院調整などは引き続き保健所で継続することから、保健所の管轄地区を超えた入院調整を担当する「入院コーディネートセンター(CCC-hyogo)」は9月末まで維持する。

 そのうえで兵庫県による一連の対策を振り返り、検証する「兵庫県新型コロナ対策検証PT」を設置。兵庫県の担当者や外部の有識者に聞き取り調査などを実施し、新型コロナ対策に取り組んだ3年間の施策を整理して、将来の感染拡大に備える。PTは兵庫県の担当者に加え、現場の医師や感染症の専門家などで構成する。斎藤知事は「5類移行後できるだけ早く取り掛かり、今年度中には一定の検証結果を取りまとめる」。そのうえで「何か必要な事業があれば、来年度や今年度の途中に反映させることになる」との見通しを示した。

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