22年度の神戸空港、旅客数77%増の310万人 コロナ前以来の300万人台に大幅回復

20230425神戸空港旅客数

【神戸経済ニュース】空港運営会社の関西エアポートグループは25日、2022年度の神戸空港の旅客数が21年度比77%増の310万9151人だったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大直前で、過去最高を記録した19年度の329万2780人以来、3年ぶりに300万人台の旅客数を回復した。新型コロナウイルスによる行動制限がほぼなくなったことから、再び出張や旅行に出かける動きが広がり、航空需要が回復したとみられる。

 開港以来の比較が可能な、旅客数のうち幼児などを除いた有料旅客ベースでみても、22年度は304万9321人と、開港年で2カ月間だった2005年度を除いて過去2番目に旅客数が少なかった21年度から大幅に増加した。航空需要の回復で、就航各社が新型コロナによる減便を相次いで終了。さらに利用率(提供座席数に占める有料旅客数の割合)は、主力の羽田便でみると22年度通算で80.0%と上昇して需要の回復ぶりを印象付けた。

 足元では大型連休を控えて、特に旅行需要が回復しているもよう。神戸空港への就航各社が発表した4月29日〜5月7日の大型連休の予約状況をみると、スカイマーク(9204)は21日現在で同社が期間中に提供する座席数の75.5%が予約済みという。フジドリームエアラインズ(静岡市清水区)は同75.2%が予約済みで、両者とも50〜60%程度だった昨年の状況を上回る。神戸空港でも旅客数は増加する見通しだ。

 あわせて関西エアポートグループが発表した23年3月の神戸空港旅客数は31万6365人だった。月間の旅客数が30万人を超えたのは、19年9月(30万1690人)以来およそ3年半ぶり。前年同月比では83%増。便数増の影響で新型コロナ感染拡大前である19年3月との比較でも10%増と伸びた。

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