3月の神戸港、輸出入総額が10.6%増 輸出額は最高・対中輸出が伸び

20230421貿易統計

【神戸経済ニュース】神戸税関が20日に発表した3月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比10.6%増の1兆1176億円だった。比較できる1979年以降で3月としては過去最高。3月の平均為替レート(税関長レート)は1ドル=134円97銭で、前年同月に比べて19円11銭の円安・ドル高と、大幅な円安水準で推移したのが押し上げた。さらに中国向けの輸出が過去最高になったのも寄与した。

 輸出額は7.4%増の7032億円で、月間の輸出額としては初めて7000億円を上回る過去最高になった。品目別では、米国向けや台湾向けが伸びた「半導体等製造装置」が36.8%増の223億円、インド向けや米国向けが増えた「非鉄金属」が30.5%増の309億円などが目立った。いずれも3月としては過去最高だった。主要地域別では、中国向けが9.1%増の1565億円と過去最高になった。米国向けも3月としては最高だった。

 輸入額は16.3%増の4144億円で、3月としては過去最高。品目別ではオーストラリアやカナダからの「鉱物製燃料」が86.9%増の228億円、シンガポールやドイツなどからの「医薬品」が46.9%増の153億円などが目立った。いずれも3月としては過去最高。

 日本の輸出入総額に占める神戸港のシェアは、前月から0.2ポイント高い6.1%。22年7月(6.4%)以来の高水準だった。

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