シスメックス、インド事業100億円規模に 26年3月期「あくまで通過点」

【神戸経済ニュース】シスメックスの立花健治・取締役専務執行役員は17日夕方に開いたインド新工場に関する説明会で、インドでの事業について「2026年3月期に売上高100億円規模のビジネスにしていきたい」との目標を掲げた。22年3月期でインドの事業規模は売上高およそ40億円という。向こう3年で事業規模が2.5倍になる計算だが、立花取締役は100億円も「あくまで通過点」という。「この3年ぐらいを大きな変曲点にして、さらに伸ばしていきたい」と展望した。

 1人あたり国内総生産(GDP)と医療費伸び率の関係を見ると、インドは概ね中国の10年遅れをたどって推移しているという。このため中国が2010年台に1人あたりGDPを伸ばして豊かになったのと同様の変化が、インドで20年台に起きるとみる。このため立花氏は「変化が始まってからでは遅いので、それに対して早く先手を打っていこうと意思決定した」と、この時期に新工場建設を決めたことについて説明した。

 インドに建設する新工場は7月に着工し、24年度内の稼働を目指す。現在、インドで試薬を生産するヒマーチャル プラデーシュ州の工場に比べて約4倍(年200万箱)の試薬の生産能力を持つ工場になる。ヘマトロジー(血球係数)分野に加えて尿検査分野の試薬も生産。機器生産ではインドでは国内生産の製品を優遇する施策「メーク・イン・インディア」に対応する方針。中国と同様のノックダウン方式などによる現地生産を実施したい考えだ。

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