溝本和田興産社長、総合不動産「強み生かし取り組みまだの事業で」 多角化へ

20230415溝本和田興産社長

【神戸経済ニュース】マンション開発を手掛ける和田興産(8931)の溝本俊哉社長(写真=資料)は14日午後に開いた決算説明会で、8日に発表した2026年2月期を最終年度とする中期経営計画で「総合不動産業」に事業範囲を拡大する方針を打ち出したことについて、「大手や同業他社がやっていて当社がまだ取り組んでいない事業がある」「強みである阪神間での圧倒的なネームバリューを生かしつつ、将来に向けて始められればいいかなと思っている」と説明した。同社が過去に販売した分譲マンションなど中古物件の仲介業や、管理業などが挙げられるという。

 多角化を進める背景として「少子高齢化、人口減が進む中にあっては、新築住宅建設のパイの拡大は見込めない」ことがあると溝本社長は指摘。「中長期的にどのような成長分野を見出していくのか、当社が圧倒的な存在感を持つ阪神間で、いまのうちから足掛かりを作っていくことが、当社の持続可能性の観点からも重要なテーマ」と説明した。同社の強みを生かしながら、高効率の事業を展開できる分野を今回の中計期間である3年間で模索して、新たな収益の柱を探り当てたい考えだ。

 24年2月期については分譲マンション販売の売上高が前期比17%減の310億円になる見通し。前期(681戸)を上回る710戸の引き渡しを想定しているが、1戸あたりの平均価格が4400万円と前期の5500万円から低下するのが主因だ。今期は15棟、766戸が完成する予定で、このうち78%の595戸で販売契約済み。今期の発売は520戸を予定している。

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