ドーン、「Live119」にAEDの位置を知らせる機能 23年度内に追加

【神戸経済ニュース】緊急通報システムなどを開発・運営するドーン(2303)は映像通報システム「Live119」で、消防本部から救急現場に居合わせた人に自動体外式除細動器(AED)が置いてある位置を知らせる機能を、2023年度内に追加する計画を発表した。通報者が心肺蘇生(そせい)する間に、居合わせた人が近くにあるAEDを取りに行くことができるようになり、迅速な処置で救命率が大幅に高まる期待ができるという。

 Live119を利用している各地の消防本部では、通報者に心臓マッサージの方法を説明する動画を送ることなどで、救急車が到着する前の一次救命処置を効果的に実施した例が多く報告されているという。救急車が到着するまでにAEDを使用できれば、さらに救命率が高まる可能性は高いが、必ずしもAEDが現場にあるわけでないことに対応する。新たなアプリなどを追加せずに、スマートフォン(スマホ)でAEDの位置を示すのが特徴だ。

 具体的には、通報者のスマホに最寄りのAEDの位置情報を示すQRコードを送付する。現場に居合わせた人が自分のスマホでQRコードを読み取れば、位置情報が共有できる。あとはスマホの表示に従ってAEDを取りに行く。居合わせた人の電話番号が分かれば、その人のスマホに消防本部から直接、位置情報へのリンクを送ることもできる。新たなアプリを不要とすることで、現場に偶然居合わせた人も救命を手伝えるケースが増える公算だ。

 すでにドーンは現場周辺の救急ボランティアなどに、AEDを使った一次救命処置を要請する情報アプリ「AED GO」を稼働している。AED設置場所などのデータを消防本部と共有することで、より高い救命率につながるシステムとして「Live119」を普及させたい考えだ。

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