神戸市、阪神高速・北神戸線で割引きの社会実験 有馬街道の混雑緩和で17日から

20230414北神戸線社会実験

【神戸経済ニュース】神戸市は13日、阪神高速7号北神戸線の一部で料金を割り引く社会実験を17日から実施すると発表した。平日の午前6〜10時に、阪神高速「からと西」〜「藍那」の利用を促し、渋滞しやすい兵庫県道15号(神戸三田線、通称「有馬街道」)の混雑緩和をねらう。通勤などで北区から三宮方面に向かう人らが、実際に阪神高速を利用するかなどを検証する。普通車と軽自動車、自動二輪車の自動料金収受システム(ETC)搭載車が対象。

 「からと西」または「藍那」で高速に乗り、「箕谷」または32号新神戸トンネルの都心4ランプ(「国道2号」「二宮」「神若」「新神戸駅」)で降りた場合に高速道路の利用料金を100円引きにする。時間内なら逆向きに利用しても割引になるが、指定のランプで乗降する必要があり、3号神戸線と乗り継ぐ場合も割引対象外だ。このほか時間内に、からと西〜藍那で利用した場合は200円引きになる(図=神戸市提供)。期間は2024年3月末までのほぼ1年間だ。

 有馬街道は周辺の道路ネットワークが手薄で、代替路が見当たらないことから、特に朝のピーク時間帯は慢性的に渋滞が発生している。これまで神戸市は、防災も含めた道路改良や施設整備を進めてきたことで、混雑緩和に一定の効果が出ている。施設整備とは異なる手段によっても、混雑を緩和の効果を高められるかなどを検証したい考えだ。阪神高速を利用することによる所要時間の短縮で、利用者の利便性も向上するとみる。

 社会実験を実施するには、国交省の近畿地方整備局と兵庫国道事務所、神戸市建設局、阪神高速道路(大阪市北区)の4社による協議会を立ち上げて計画を作成した。今後のデータ分析も、同協議会が担当する。社会実験によって阪神高速が減収になった場合は神戸市が補てんする。ただ利用料の割引きによって阪神高速を利用する自動車の数は増えることが考えられ、現時点で補てんが発生する可能性は低いとみている。

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