23年度の兵庫県債、市場公募1000億円程度に 7年ぶり「のじぎく債」は環境債で

20230412兵庫県債発行計画

【神戸経済ニュース】2023年度の兵庫県が単独で発行する公募地方債は、1000億円程度になる見通しだ。22年度の1030億円と、ほぼ同水準の発行額になるとみられる。このうち200億円は22年度と同様にグリーンボンド(環境債)として発行する予定だ。一方で、県内市町と共同発行する住民参加型のミニ公募債「のじぎく債」の発行を7年ぶりに計画。調達手段を改めて多様化し、県内市町の資金繰りも支援する。

■全額を「フレックス枠」
 兵庫県は23年度に3200億円の資金を兵庫県債で調達することを当初予算で決めた。全額について、調達先を含めて年限など発行概要を期初に決めない「フレックス枠」とした。ただ公募債と銀行引受債がほぼ同額になるのが通例という。公募に半額の1600億円を充てるとすれば、全国型公募している府県市による10年物の共同地方債での調達を決めた600億円を除くと、兵庫県単独での公募は1000億円程度になる計算だ。

 このうち環境債は200億円としたが、今年度は値動きの荒い20年債ではなく、新たに5年債で100億円を調達する。10年債は前年と同じ100億円とした。早ければ6月にも起債する。5年債の主幹事は、みずほ証券(事務)、SMBC日興証券、野村証券、東海東京証券が務め、10年債の主幹事はみずほ証、SMBC日興、大和証券、岡三証券だ。

 環境債では、総務省が「地方債計画」で公表した、23年度から新たに発行する共同発行形式の地方債でも20億円を調達する予定だ。兵庫県も参加することで、調達手段の多様化が進むと同時に、単独ではまとまった額の債券を発行できない自治体の支援にもつながる。総務省は発行年限は10年、年度後半の起債を予定していると発表している。

■「のじぎく債」は個人向け環境債に
 一方で、市場金利の上昇を受けて個人向けの「のじぎく債」が発行できる市場環境になったと判断した。発行額は現時点で20億円、年限は5年を予定する。環境債としての発行を予定している。兵庫県単独の個人向け兵庫県債は18年に県政150年を記念して発行したが、のじぎく債は16年以来。市町と共同発行する環境債としては全国初になるという。

 兵庫県は12日、発行条件を14日に決める5年債の需要調査を始めた。国債利回りに対する上乗せ幅(スプレッド)が10年物国債(350回債)プラス0.155%、または利率の絶対値0.001%のいずれか高い方に、仮条件を設定した。発行予定額は100億円。主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券(事務)と野村、大和が務める。
このほか年度前半に100億円の20年債を発行する計画で、主幹事に野村(事務)、SMBC日興、岡三を指名した。

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