井戸に映る空を思い浮かべて 18番目のアート作品収蔵式・三宮センター街2丁目

20230408除幕式


【神戸経済ニュース】神戸都心・三宮の商店街「三宮センター街2丁目商店街」(神戸市中央区)では2日、2006年から毎年1作品ずつ増やして路面にアート作品を展示する「ストリートミュージアム」で18番目の作品を収蔵する式典を開催した。新たに収蔵したのは、ガラス工芸作家の松山巖氏が製作した作品「古代からのバトン」(写真右)。式典では神戸市の久元喜造市長と、商店街振興組合の久利計一理事長らが紅白のひもを引き、作品を覆った幕を取り除いて作品をお披露目した(写真左)。作品は路面に埋め込み、窓のようにガラス越しに24時間いつでも見えるよう展示している。

 あいさつした久利理事長は「ストリートミュージアム18作品のうち4作品をガラスの作品で占める」と説明。4作品の作家は「ガラス工芸の最高峰の4人とあって、ここへ来ればおおよそ現代日本のガラス工芸が分かるという形になる」と話した。ガラスを使った芸術作品が活発なシアトルとも姉妹都市である神戸で「新たなガラス作家が生まれてほしい」と語った。式典に出席した久元喜造市長もあいさつし、「センター街もはじめ三宮にもっとたくさんの人が来ていただいて、魅力を感じていただけるよう取り組んでいきたい」と話していた。

 作品は「ガラスの羽」と「記憶を未来へ運ぶうつわ」のイメージ。式典に参加した作者の松島氏は、「地下に展示すると聞いて、最初は『えっ』と思った。だが子供のころに、よく井戸をながめていて、そこに空が映るのを見て不思議な気持ちがしたのが、不思議な空間を意識する原体験として残っているのを思い出した」ことが作品につながったという。吹きガラスの登場によって途絶えたとされる技法「コアガラス」の再現を試みたところ「いろんな可能性が広がった」のを感じ、タイトルを「古代からのバトン」に決めた。

 同時に「コアガラス」などで制作した松島厳氏の作品展も、KOBEとんぼ玉ミュージアム(神戸市中央区・旧居留地)で8日から始まる。「日本におけるガラスの美を意識した」(松島氏)という新作「マーブル文華コーン」を含む35点を展示する。同時に「古代ガラスのジュエリー展」も開催。松島氏は「古代の物と一緒に見てもらえるのはとてもうれしい。人間も物も時間的なつながりの中で生きてきた」と話していた。入館料は高校生以上が400円、小中学生は200円だ。開館時間は午前10時〜午後7時。5月23日まで。


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