神戸市、交通機関「タッチ決済」導入に補助金 都心「ループバス」と相乗効果

【神戸経済ニュース】神戸市は交通機関向けに、駅の改札機やバスの運賃箱にクレジットカードによるタッチ決済またはQRコード決済を導入する費用を補助する。4月から補助を希望する募集を開始した。神戸市内に本拠地があり、神戸空港〜神戸港〜三宮・新神戸〜六甲山・有馬温泉を移動する際に利用する鉄道、バス、遊覧船の事業者が対象だ。世界的に鉄道のクレジットカード決済が広がりつつある中、交通系ICカードを持たない訪日外国人などの利便性を高める。

 補助率は経費の半額、5000万円を限度にする。すでにクレジットカードによるタッチ決済は、主に神戸都心を観光客向けの巡回バス「シティーループ」や、三宮・新神戸と新港町やハーバーランドを結ぶ連節バス「ポートループ」には導入済みだ。タッチ決済が利用できる範囲を都心部から神戸空港や六甲山、有馬温泉に拡大することで、より快適に移動への相乗効果を高めたい考えだ。日常的に交通機関を使う沿線住民の利便性向上にも、大きく寄与する見込み。

 クレジットカードのタッチ決済は熊本市や鹿児島市の市電で3月に本格導入した。このほか東急(9005)は今夏にも田園都市線の一部の駅で実証実験を始め、24年春には東急全駅で使えるようにしたい考えという。こうした鉄道会社1社での取り組みは今後も継続するとみられるが、地域で一斉に導入してプリペイドカードなどを持たなくても幅広く移動できるようにする取り組みは、全国でも初めてとみられる。

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