兵庫県、景気の山2カ月前倒し18年11月に確定 谷は20年5月

20230401景気山谷判定

【神戸経済ニュース】兵庫県は3月31日、景気の「山」を2018年11月に、「谷」を20年5月にそれぞれ確定したと発表した。同県が10日に開催した兵庫県景気動向懇話会で事務局案として提示し、出席した有識者から妥当との意見を得た。景気の山は、22年3月に開いた前回の懇話会で暫定設定した「19年1月」から2カ月前倒しした。景気の谷は、暫定設定していた20年5月にそのまま確定した。今回確定した山までの景気拡張期は69カ月、景気後退期は18カ月になった。

 東日本大震災などの影響が落ち着いた13年初めから続いた兵庫県の景気拡大は、中国経済の変調など海外経済の減速などを背景に後退局面に転換。暫定設定よりも2カ月短くなったが、やはり戦後最長だ。その後は景気後退期の中で、新型コロナウイルスの感染拡大による1回目の緊急事態宣言の発令が、一段と景気を下押しした。ただ新型コロナの「第1波」が一服して以降は、いったん景気回復局面に入った形だ。

 景気の拡大や後退は、景気動向指数で判断する。毎月兵庫県が発表している景気動向指数(DI)を、12カ月移動平均を軸とする統計処理のルール「ブライ・ボッシャン法」を使ってヒストリカルDIと呼ばれる指数を作成。ヒストリカルDIが50の節目を下から上に抜ければ景気の谷つまり拡大期入り。上から下に抜ければ景気の山つまり景気後退期に入る。景気動向指数の12カ月移動平均はは昨年7月以降、50を上回って推移している。

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