尼崎運河クルーズなど「プレミア」に 兵庫県、大阪・関西万博に向け推進協議会

20230329万博推進協議会

【神戸経済ニュース】兵庫県は28日、大阪市で2025年に開催する国際博覧会(大阪・関西万博)の機運醸成などをねらう「『大阪・関西万博』ひょうご活性化推進協議会」の第1回会合を神戸市内のホテルで開催した。県内の全市町や各地の商工会など経済団体、観光・交通関係者などで構成メンバーおよそ300人が出席。さらにテレビ会議システムを通じて約100人が参加した。斎藤元彦知事が博覧会に向けた兵庫県の取り組みを改めて説明したほか、認定した「フィールドパビリオン」のうち尼崎市で実施する「尼崎運河クルーズツアー」など5件を、地域の核になる企画として「プレミア・プログラム」に選定したことも発表した。

 フィールドパビリオンは、県内各地のSDGs(国連の持続可能な開発目標)に関する取り組みなどを万博会場外のパビリオンと見立て、兵庫県内に万博の来場者を観光客として誘客するための企画だ。兵庫県は応募のあった120県のうち、自然体験や地場産業の体験など113件をフィールドパビリオンとして認定した。協議会では斎藤知事が改めて、こうした兵庫県の取り組みを紹介。そのうえでフィールドパビリオンの認定に関わった有識者らが5件のプレミア・プログラムを発表した。

 プレミア・プログラムに選定したのは尼崎運河クルーズのほか、「新発見!デザイナーtamaki niimeによる播州織のものづくり体験」(西脇市)、「自然エネルギーを活用した『湯がき体験』」(新温泉町)、「『日本6古窯』丹波焼の里を訪ねる」(丹波篠山市)、「沼島おのころクルーズ」(南あわじ市)の5件だ。各地域の風土、文化との親和性が高いとして、兵庫県が積極的に情報発信するなど国内外からの観光誘客の目玉にする。

 加えてフィールドパビリオンなど、大阪・関西万博に向けた兵庫県の取り組みを発信する「ひょうごフィールドあパビリオンアンバサダー」を設置。神戸北野ホテル総料理長の山口浩氏、播州織作家の玉木新雌氏、但馬牛博物館副館長の野田昌伸氏を選任した。日常の活動を通じて、万博に向けた兵庫県の取り組みの発信を依頼するほか、11月30日に予定する500日前イベントなど、年に2回程度の万博関連行事への参加を求める。

 斎藤知事は「きょうお集まりいただいた41市町のみなさま、そして関係団体の方々に参画いただいて、『オール兵庫』の推進協議会を設置した」と、この日の会合の趣旨を説明。「あらゆる業界、関係する方々が、一緒になって万博を『わがごと』として何か発信をしていく、何か取り組んでいく、という機運をみなさんと一緒に作っていきたい」と強調した。会合終了後は、出口に斎藤氏が立ち、出席者に1人ずつ声をかけて見送った。

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