外国人宿泊者数、27年にコロナ前比で倍増めざす 兵庫県が新観光戦略

【神戸経済ニュース】兵庫県は、県内での外国人のべ宿泊人数を2027年に300万人まで伸ばす目標などを盛り込んだ中期計画「ひょうご新観光戦略」を発表した。海外では知名度がない「HYOGO」を浸透させることで訪日客を呼び込み、外国人のべ宿泊人数を19年の137万人から倍増させる。今夏にJRグループが展開する大型観光キャンペーンのテーマとした「ひょうごテロワール旅」を基軸に、旅行の高付加価値化、長期滞在化進める。加えて25年の国際博覧会(大阪・関西万博)をきっかけに展開する「ひょうごフィールドパビリオン」を通じて、持続可能な観光地域づくりをめざす。この結果27年の県内観光消費額に、19年比で18%増の1億4500万円をめざす。

 国内旅行で兵庫県を訪れる市場は成熟しているとみて、外国人の呼び込みに力を入れるのが今回の観光戦略の特徴だ。多言語化やキャッシュレス対応などを進めるのと同時に、旅行者のさまざまな個性や価値観に対応して「自分らしい旅」ができるような「とがった」観光を進める。古民家や地域の魅力、SDGs(国連の持続可能な開発目標)などで、兵庫県を最終目的地とするような体験を提供する。さらに、せとうちDMO(観光地経営組織)や関西観光本部と連携し、近畿地方と瀬戸内地域の結節点である兵庫をPRする。さらに斎藤元彦知事が自ら海外に出向く「トッププロモーション」も展開する。

 具体的には「赤西渓谷(宍粟市)のセラピーバイク」など自転車で巡るサイクルツーリズム、「神鍋溶岩流ラバートレッキング」など自然を探求する「アドベンチャーツーリズム」、ニジゲンノモリ(淡路市)や県内のモデルになった場所などを活用した「アニメツーリズム」、人と防災未来センター(神戸市中央区)などの防災施設と震災遺構などを複合的に組み合わせた「防災ツーリズム」などを想定。障害の種別に応じて多様な選択肢を提供するなど、高齢者や障害を持つ人が気兼ねなく旅行できるユニバーサルツーリズムを推進する。基本理念や関係機関の役割などを定めたユニバーサルツーリズムに特化した条例を、全国で初めて作成した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で動きが止まった観光は、今夏に向けて本格的に再開する見通し。ちょうどJRグループが兵庫県で大型観光キャンペーンで兵庫県と取り上げたのと同時に、姫路城は世界遺産登録30年の節目に当たる。24年には神戸市で世界パラ陸上競技選手権大会、25年には大阪・観光万博に加えて瀬戸内国際博覧会が開かれるほか、神港第2突堤(神戸市中央区)にアリーナが完成する。ワールドマスターズゲームズ関西を開催する27年には、三宮バスターミナルの第1期が完成する。30年前後には神戸空港の国際線就航も控える。こうした環境を追い風ととらえ、兵庫県の交流人口を拡大したい考えだ。

▽関連記事
関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

広告

カレンダー

04 | 2024/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

広告

広告

広告