須磨一ノ谷プラザ、設置運営の事業者公募が「該当者なし」に 今後の方針未定

20230327一ノ谷プラザ

【神戸経済ニュース】神戸市は、公募した「須磨一ノ谷プラザ」(旧勤労会館海の家、神戸市須磨区=写真)をにぎわい拠点として活用するための設置・運営事業者が「該当者なし」になったと発表した。学識経験者など有識者らで構成する選定委員会で、評価点が満点の6割である360点を上回る提案が出なかったという。このため公募の結果として「該当者なし」にすることを、選定委と神戸市が協議して決めた。

 須磨一ノ谷プラザは1959年に開設し、老朽化が進んだことから建て替えなどによって新たな形で活用する方針を決めた。須磨海浜公園と同様の、整備計画から管理運営までを民間事業者に任せる「パークPFI」方式で運営することで、神戸市は設置・運営の事業者を募集した。現在の建物を取り壊して新築しても、リノベーション(改装)で対応しても、どちらでも応募できる比較的柔軟な姿勢で提案を受けることにした。

 ただ、現在の機能である地域の集会所・会議室であるほか、バスの転回場としての役割を残すことを条件とした。さらに土地と建物が須磨浦公園(神戸市須磨区)の園内にあることから、商業施設にする場合は入居する店舗の業種業態に一定の制限がある。こうした制約が重なり、難易度の高い案件になったようだ。応募があったのは2者で、このうち1者は途中で辞退。このため選定委員会では1者の提案を審査した。

 審査の対象になった会社名などについては「落選者の情報は明らかにしていない」(須磨区まちづくり課)として示さなかった。再び事業者を公募するか、活用方法を改めて検討するかなど、一ノ谷プラザについて「今後の方針は、まだ決めていない」(同)としている。選定委員会は2022年12月23日と、23年2月24日の2回にわたって開催した。

▽関連記事

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

神戸経済ニュース twitter

広告

神戸経済ニュースについて

神戸経済ニュース

Author:神戸経済ニュース
「神戸を知ると世界が分かる」を合い言葉に、神戸の景気・企業・金融・経済政策などにまつわる話題を随時お伝えします。すべての記事がオリジナルです。

詳しくはこちら。

広告