燃料は水素、神戸市バスに燃料電池バス登場 4月1日から7系統などで

20230325水素バス
    
【神戸経済ニュース】神戸市は4月1日から、神戸市バスに燃料電池バス(FCバス、水素バス)1台を投入する。水素を燃料とし、走行時に水素と空気中の酸素の化学反応で発生する電気によってモーターを駆動する。硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)といった大気汚染物質も、二酸化炭素(CO2)も排出しないのが特徴だ。排出するのは化学反応で電気とともに発生する水だけで、水蒸気として空気中に拡散する。

 従来のディーゼル車に比べて乗り心地が大幅に改善する。エンジン音がしないため車内は騒音や振動が少ない。加えてギアチェンジなどの振動もなく、加速もスムーズだ。さらに災害などの停電時には、避難所の電源などに同バスを利用することもできる。外部に電力を供給する場合の最高出力は最高出力は9キロワットだ。従来と全く異なる車種とあって、市バスの定番である緑と白の外観も変更。排出する水を連想する青を基調にした。

 車種はトヨタ自動車(7203)の「SORA(そら)」。主に7系統(神戸駅前〜市民福祉交流センター前)と新港町系統(三宮駅前〜新港町)に投入する。車内は広告を掲載せず、神戸市の「水素スマートシティ神戸構想」や、水素で走る燃料電池車(FCV)の説明などを配置した。環境問題などに関するう啓発の機会などにしたい考えだ。25日午後4時まで、NATURE STUDIO(旧湊山小学校、神戸市兵庫区)に展示する。

 神戸市は4月1日〜5月31日にFCバスの導入を記念したキャンペーンを開催。街中で同バスを見つけたときに、バスの写真を撮影し、ハッシュタグ「#水素バス神戸」を付けてインスタグラムに投稿すると、抽選で賞品が当たる。賞品は、今回製作したオリジナルトミカ(ミニカー)5人、市バス・地下鉄共通1日乗車券5人、オリジナルファイル(非売品)10人などを予定する。4月5日からはオリジナルトミカの抽選販売も実施する。

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