商船三井や阪神燃など、国内初メタノール燃料の内航タンカー建造 24年完成へ

【神戸経済ニュース】商船三井(9104)と傘下の商船三井内航、田渕海運(大阪市中央区)、新居浜海運(愛媛県新居浜市)、村上秀造船(愛媛県今治市)、阪神内燃機工業(6018)の6社は23日、メタノールを燃料として使用するエンジンを搭載した内航タンカーの建造を決めたと発表した。メタノールを燃料にすると、硫黄酸化物や窒素酸化物といった大気汚染物質の排出を大幅に減らせるほか、排出する二酸化炭素(CO2)も最大15%減らすことができる。すでにメタノール船は商船三井グループで5隻を運行するなど外航船で広がっているが、内航船では今回の船が初めて。まず1隻を建造し、24年12月の完成を予定する。

 この船は商船三井内航、田渕海運、新居浜海運の3社が共同で所有する計画。3社は昨年12月28に村上秀造船と建造契約を締結した。村上秀造船のグループ会社であるカナサシ重工(静岡市清水区)が実施の建造を担当する。総トン数は約570トン、全長約65.50メートル、全幅10.00メートル、喫水約4.38メートル。完成後は山口県徳山市のコンビナートから国内各地にアルコールを運搬する事業に投入する計画だ。積荷のアルコールと燃料のアルコールは別々に搭載する。

 主機関は阪神内燃機が製造を担当。船舶用メタノールエンジン「LA28M」1機を搭載する。阪神内燃機は1990年代にメタノールを燃料とする中小型船向けエンジンの開発に取り組んだ経緯があり、ノウハウがあった。燃焼試験のために今回、播磨工場(加古郡播磨町)に「実験棟」を建設し、燃焼試験などの場所を確保するなど、改めて設備投資に乗り出して今回のエンジン開発に臨んだ。ここにきてメタノール・エンジンへの問い合わせが増えており、阪神内燃機は1000馬力である今回の主機関以外にも、異なる出力の機関など品ぞろえを拡充したい考えだ。

 今回のメタノール船開発については国土交通省が公募した「AI・IoT等を活用したさらなる輸送効率化推進事業補助金(内航船の革新的運行効率化実証事業)」に採用され、補助金を受けている。6社はメタノールが燃料のエンジンを搭載した内航タンカーを開発することで、22月3月に提携に合意していた。
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