商店街で長く歩く→より多くマイレージが貯まる 川重と三宮本通など実証開始

20230322ミチニワ
アプリ画面例(左)と三宮本通商店街の様子

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)は21日、三宮本通商店街振興組合(神戸市中央区)、センターサウス通り町おこし会(同)と連携し、川重が開発した情報共有アプリを使った地域活性化の実証事業を始めた。三宮本通商店街とセンターサウス通りは両地域を合わせて、通り抜けるだけでも楽しい庭のような空間を表現した「ミチニワ」と呼ぶことを決め、同日に街びらきの式典を開催。これと同時に川重が、同地域で使う専用アプリ「ミチニワ powered by Real D You(リアデュー)」を公開した。「App Store」「Google Play」で無料で入手できる。

 川重のアプリを、街を歩き回り、店員さんと話し、街に愛着が生まれるきっかけの1つにしたい考えだ。アプリでは自分の位置と他のアプリ利用者、店員のリアルタイム位置情報や、店員とのデジタルチャットなどが可能。加えて「街に来た回数」「エリア内を歩いた距離」「エリア内の入店回数」「店員向けメッセージ送信数」「指定の人に近づいた回数」「店舗巡りビンゴの達成」でマイレージが貯まる。商店街は、26日までの6日間に貯まったマイレージの上位5人に、高級牛肉や任天堂(7974)の携帯ゲーム機などの賞品を用意した。

 街びらきの式典に出席した川重の金花芳則会長は今回開発したアプリについて、同氏が社長だった際に開設した「社内SNS(交流サイト)をきっかけに導入した、社内チャレンジ制度から生まれた事業の1つ」と説明。商店街の関係者や訪れた人に対し、地域活性化のアプリを「日本中に広げたいと思っているが、ここで日本初のモデルケースになってもらいたい」と呼びかけた。やはり川重に勤めた金花会長の亡父が、三宮本通商店街のアーケード製作に関わったといい「何かの縁かなと感じた」とも話していた。

20230322金花氏と高井氏
金花氏(左)と高井氏

 駅や空港で、移動に支援が必要な人の最適な移動ルート作成などに使う川重のシステム「iPNT-K(アイピントケイ)」を応用。主に無線LAN(Wi-Fi)を通じて、全地球測位システム(GPS)の電波が届かない屋内で人や物の位置を屋内で検知できるのが特徴だ。開発に携わった技術開発本部基幹職の永原斉氏は「三宮本通商店街の場合はアーケードによってGPSの電波がさらに届きにくくなるのを、いかに補うかという点で工夫した」と話していた。「アーケードのある商店街向けのノウハウを今回獲得した形」だ。

 三宮本通商店街振興組合の高井学代表理事は、新型コロナウイルスの影響で街に人影が消えたのを目の当たりにして、「何も買うこともなくセンター街へ通り抜ける人が増えるだけでも十分ではないか、シンプルに街のにぎわいを取り戻したい」というのが「ミチニワ」という発想につながったと話した。そうした話を地元で進めるうち、神戸市から川重の紹介を受けて、連携を決めた。川重の実証事業は9月までを予定。本格導入するか商店街が期間中に判断する。店舗情報の掲載などは小売り、飲食など地域内の約40店が参加。商店主からの期待は大きいという。

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