ルミナス神戸2、大阪〜神戸の営業運航へ 最速1時間半・万博会場を海上から

20230320ルミナス神戸2

【神戸経済ニュース】神戸港でレストラン船を運営する神戸クルーザー(神戸市中央区)は20日、従来の神戸港中突堤を発着する航路に加え、大阪港・天保山の客船ターミナルと神戸・中突堤を結ぶ航路の営業運航を始めると発表した。すでに昨年から試験運航を実施していたが、申請中の許認可が下り次第、2023年度に入って早々にも営業運航に切り替えたい考えだ。2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)会場を海上から眺めることができる。

 当面は定期運航せず、チャーター船のみの不定期運航を予定する。発表会や研修会、会議、パーティーなどでの利用のほか、修学旅行など教育旅行での利用も想定。船舶を運航する立場から伝えられる、海にまつわるSDGs(国連の持続的な開発目標)などを学べる船内プランでは、神戸観光局の「KOBE SDGs 探求プログラム」の認定を受けた。食事以外の船内プログラムも充実させて、ツアー商品への組み込みなどをねらう。

 大阪・天保山から神戸・中突堤までは最速で約1時間半だが、船内での過ごし方によって航路を変更し、時間設定の伸縮が可能だ。最も短い航路では大阪・天保山を出発して万博会場を眺め、すぐに大阪・天保山に帰る航路。長い航路では淡路島・津名港(淡路市)に寄ることもできる。天保山〜津名で約3時間、津名〜中突堤で約2時間になるという。船の最大定員は1000人だ。

 ルミナス神戸2は新型コロナウイルスの影響で、以前の運航会社が経営破綻。神戸港で同じくレストラン船「コンチェルト」を運航する神戸クルーザーが同船を引き受けて運航を再開した経緯があった。25年の大阪・関西万博には、神戸で宿泊した来場者を万博会場に輸送する役割も期待される。さらに今後は、関西国際空港など大阪湾内のさまざまな船着き場をサービスに組み込めるか模索する方針だ。

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