モロゾフの今期純利益34%減に コスト高響く、前期は上振れ5期ぶり最高益

20230316モロゾフ

【神戸経済ニュース】洋菓子大手のモロゾフ(2217)は16日、2024年1月期の連結純利益が前期比34%減の11億円になりそうだと発表した。7月までの上期は新型コロナウイルスによる行動制限がなくなったことによる個人消費の回復が追い風になるとみるが、8月以降の下期は前期に好調だった反動もあり販売を慎重に想定。原材料価格やエネルギー価格の上昇に加え、物流関連や人件費など大幅な費用増を見込む。値上げですべて補えない見通しだ。

 売上高は前期比微増の325億円、営業利益は29%減の17億円を見込む。国際商品相場の上昇に加えて円安の影響で、原材料価格は全体で「だいたい10%ぐらい上がっている」(山口信二社長)という。特にカカオ豆の上昇の影響が大きかったという。このほか乳製品やナッツ類などの価格上昇も大きかった。加えて鳥インフルエンザの影響を受けて鶏卵が不足しているのが供給制約になり、売上高の伸び悩みにもつながる可能性が高いとみている。

 年間配当金は前期比10円減配の55円(中間なし)を予定。連結配当性向は34.2%と前期に比べ7.3ポイント上昇する。

 同時に示した23年1月期の連結決算は、純利益が前期単独比66%増の17億円だった。1月30日に15億円になったと発表していたが、さらに上振れして18年1月期以来5期ぶりに最高益を更新した。新型コロナの影響で販売が伸びなかった局面で不採算店の撤退を進め、利益が出やすくなったところで販売が回復。新たに開発したブランドも好調で、利益の伸びにつながった。売上高は19%増の325億円、営業利益は20%増の24億円になった。

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