神鋼環境など、ポートアイランド処理場の改築更新を受注 総額134億円

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)傘下の神鋼環境ソリューション(神戸市中央区)は14日、同社を代表企業とした6社の企業グループで、神戸市から「ポートアイランド処理場改築更新等事業」を受注したと発表した。改築更新工事の設計施行に92億7400万円、2048年までの維持管理に41億9900万円と、総額およそ134億円で受注。2月28日に基本契約を結んだ。

 下水処理場「ポートアイランド処理場」は1980年の使用開始から40年超が経過し、老朽化が進んでいた。加えて初期に稼働した1系水処理施設は耐震性の強化が求められている。一方で、今後の汚水量増加を見込んで2系水処理施設が設置できるよう構造物がすでに存在している。今回の工事では1系水処理施設を南側に隣接する2系施設の用地に移転し、水処理設備を更新すると同時に耐震性も確保するのがねらい。

 水処理機能の最適化やDX(デジタルトランスフォーメーション)による維持管理の効率化も実現する。今回受注した企業グループは代表企業である神鋼環境のほか、大豊建設、三菱電機、ニチジョー、神鋼環境メンテナンス、三菱電機プラントエンジニアリンググループ。神鋼環境、大豊、三菱電の3社が設計・施工を、ニチジョー、神鋼環境メンテ、三菱電プラエンジ、神鋼環境の4社で維持管理を担う。

 晴天時の1日最大汚水量である1万3300立方メートルを2系のみで処理可能な施設を構築する。雨天ではさらに6000立方メートル増えるが、運転管理の工夫や汚水調整池の活用で安定稼働させる。人工知能(AI)を活用した雨天時の流入水量予測による人員体制の適正化など、DXのツールを幅広く取り入れる。工事期間は23年3月〜28年6月、維持管理期間は28年7月〜48年6月を予定する。

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