住友ゴム、EV専用タイヤ欧州でも発売 中国に次ぐ市販用投入

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【神戸経済ニュース】住友ゴム工業(5110)は10日、電気自動車(EV)専用の市販用タイヤ「ファルケン e.ZIEX(イージークス)」(写真=住友ゴム提供)を欧州市場で3月中に発売すると発表した。自動車のEV化が急速に進む欧州でEV用タイヤを投入し、高い市場シェアの獲得をねらう。住友ゴムが市販用のEV専用タイヤを発売するのは中国に続いて2カ所目。

 1回の充電で走れる航続距離を伸ばすため、ゴムの配合を工夫してタイヤの転がり抵抗を抑制。欧州市場で求められる濡れた路面での走行性も強化した。バッテリーの搭載で大幅に増した車両の重量を支えるため、タイヤの接地面で接地圧が均等になるようにして、対荷重性能を向上している。EVはエンジン音がしないため、路面やタイヤからのノイズを感じやすいとの課題には、特殊吸音スポンジの搭載で対応した。

 住友ゴムは2月に発表した中期計画で、自動車のネット接続や自動運転化など制御技術の進展や、持続可能(サステナブル)な社会への対応に向け、多様なタイヤの開発を進める方針を示した。このうち27年に発売する次世代EVタイヤは、転がり抵抗30%低減、20%の軽量化(いずれも19年比)を目標に開発を進めている。

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