神戸製鋼、子会社で別の銅管製品もJIS違反 認証取り消し

 神戸製鋼所は15日、子会社のコベルコマテリアル銅管(東京都新宿区)が製造した「外面被覆銅管」について日本工業規格(JIS)に適合しているとの認証が取り消されたと発表した。同社の審査に入っていた日本品質保証機構(JQA)から通知を受けた。規格を満たしていない製品にもJISマークを表示して出荷していたことなどが理由という。

 認証が取り消された外面被服銅管は、コベルコマテリアル社の秦野工場(神奈川県秦野市)で製造した。同工場で製造した製品でJISが取り消されたのは、10月8日に神戸製鋼が最初のデータ不正を発表して以降2度目。同工場の「銅および銅合金の継目無管」もJIS違反が指摘され、認証が取り消された。

 神戸製鋼は、JISが取り消されても同じ性能を持つ製品を今後も提供できるとしており、出荷先に連絡しているという。一方で、報道などによると同工場では国際標準化機構(ISO)による認証も取り消されたもようだ。JISやISOは品質管理の体制を保証しており、認証取得を取引の条件にする会社もある。

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