日本製麻、ゴーゴーカレー宮森氏が社長候補 現取締役2人残留へ・4月臨時総会

【神戸経済ニュース】麻袋大手の日本製麻(3306)は10日、4月6日に予定する臨時株主総会で、会社提案の2議案を審議することを決めたと発表した。臨時株主総会の開催を求めていた大株主のゴーゴーカレーグループ(金沢市)と、議案の内容で合意した。議案はゴーゴーカレーGが提案した3人を取締役にする議案と、同じく2人を監査等委員の取締役にする議案の2件だ。可決されるとゴーゴーカレーグループ社長の宮森宏和氏が代表権を持つ社長になり、現在の取締役は現社長の中川広太郎氏ら2人を除いて辞任する。

 取締役候補になったは宮森氏のほか、会社社長の芳賀一夫氏と同・黒田正敏氏で両氏はいずれも社外取締役。同じく会社社長の中川宏氏と渡辺雅之氏も社外取締役で、監査等委員の取締役候補になった。現在の社長である中本広太郎氏は議案が通れば、社長を辞任したうえで業務執行も受け持つ取締役として麻袋など産業資材事業と、自動車用マット事業、経理財務、子会社2社の運営を担当する。松浦綾子氏は引き続き監査等委員の取締役として留任する。

 一方で現役員のうち、会長の網本健二氏、取締役の中川昭人氏、梅沢恒治氏、矢部勲氏、石井則光氏、監査等委員の青柳吉宏氏、同児玉実史氏はいずれも2議案の可決後に取締役を辞任する予定だ。このうち矢部氏と石井氏は執行役員として、現在のボルカノ食品事業部北陸工場長と、ボルカノ食品事業部営業本部長を継続する。

 日本製麻は、経営陣と株主の対立が長く続くと企業価値や株主共同の利益を損なうとみて、ゴーゴーカレーGとの交渉に乗り出したとしている。両者で協議したところ、現役員のうち中本氏と松浦氏が常勤の取締役に留任すれば、産業資材事業とマット事業を含む、日本製麻全体の事業運営が継続できると判断した。「金沢カレー」の店舗を展開するゴーゴーカレーGと競合する取引先とも、関係継続についても理解が得られたという。このため臨時株主総会の議案を、会社と対立する株主提案とせず、会社提案として審議することに決めたとしている。

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