神戸市、東遊園地4月7日にリニューアル開園 広くなった芝生広場にカフェも
- 2023/03/09
- 22:57
【神戸経済ニュース】神戸市は8日、阪神淡路大震災の追悼行事などにも利用する神戸市中央区の公園「東遊園地」北側の再整備を終え、4月7日にリニューアルオープンすると発表した。公園の南東部に位置する「慰霊と復興のモニュメント」以外の部分が再整備の対象だ。園地を大きく「芝生ひろば」「見晴らしひろば」「みちひろば」と3つの区域に分け、中央にカフェやレンタルスペースを備えた、にぎわい拠点施設「アーバンピクニック」を配置した(図=神戸市提供)。
従来は園地の中央付近に屋根上の鉄骨構造物とパフォーマンス広場があったが、これをなくした分、芝生の面積が広がった。地下駐車場の入り口などのため築山のように盛り上がっていた部分は、「見晴らしひろば」として園地全体を見渡せるテラスに作り替え、活用しやすくした。これまでは木陰スペースで積極的な利用が意識されてこなかったフラワーロード(税関線)沿いの園地は「みちひろば」として整備し、活用しやすくした。
東遊園地は神戸開港によって設定された旧外国人居留地の東端にあたり、日本で初めてのスポーツクラブである「神戸リガッタ・アンド・アスレチッククラブ(KR&AC)も拠点として活用したグラウンドが、現在の東遊園地の起源。「近代洋服発祥の地」「ボウリング発祥の地」などさまざまな「神戸で初めて」を示す記念碑もある。神戸にとっては象徴的な公園だけに、再開園を待ち望む声は多かった。
4月1日から順次部分的にオープンし、全面オープンの4月7日には午後5時から式典を開催。関係者らによるテープカットなどを予定する。4月7〜9日はアーバンピクニック周辺やフラワーロードなどで、記念のイベントなども実施する予定だ。4月22日には土曜日の朝市「FARMERS MARKET(ファーマーズマーケット)」が、およそ2年ぶりに東遊園地で再開する。新しくなった広場や施設との相乗効果で、一段と楽しいマーケットが期待できそうだ。
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