川崎神商会頭、万博追加負担「ないように期待したい」 工事の再入札が相次ぎ

20230306川崎神商会頭

【神戸経済ニュース】神戸商工会議所の川崎博也会頭(神戸製鋼所特任顧問、写真)は6日に開いた定例記者会見で、2025年に開く国際博覧会(大阪・関西万博)について、神戸経済界に追加の負担が発生する可能性は「ないように期待したい」と述べた。万博関係工事では資材価格の高騰を背景に、入札が不調になり予定価格を引き上げた再入札が相次いでいることについて、記者の質問に答えた。

 博覧会を準備・運営する2025年日本国際博覧会協会から神戸商工会議所には「ある一定額のサポートをしてほしいということで、その努力はした」(川崎会頭)という。ただ川崎氏は「入場券の販売価格も決まっていない状況下で、万博協会のみなさんがどう考えるか(神商の立場では)関与できない」と指摘。さらに関西各地の経済界による負担増は「個人的には、そういう話はあってほしくない」と強調した。

 記者が、万博協会から追加負担の要請について「まだ来ていないのか」と質問すると、川崎氏は「まだ、は適切でない。来るはずもない」と強調していた。博覧会協会の会長は十倉雅和・経団連会長が務め、関経連の松本正義会長らとともに、川崎氏も副会長を務めている。

 万博に関する機運向上については「社用車のナンバープレートを万博仕様に変えるなど、具体的な動きにつなげたい」という。神戸商工会議所の万博特別委員会は第1回の会合を2月6日に開催し、協会事務局から現状について話を聞いた。第2回を4月に予定しているという。

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