シスメックスとJCRファの共同出資会社、来期の非臨床試験めざす 30年発売も

【神戸経済ニュース】医療用の検査機器大手であるシスメックス(6869)とバイオ医薬品のJCRファーマ(4552)が共同で出資して2022年10月に設立した新会社「アライドセル」は、24年3月期中にも開発する製品の内容を固め、非臨床試験を始めるのを目標にする。シスメックスが3日に開いたアナリスト・投資家向けの「技術説明会」で、浅野薫・取締役専務執行役員が再生細胞医療への取り組みを説明する一環として明らかにした。

 シスメックスが持つ血液に関する治験と、JCRファが持つ細胞培養技術を活用し、通常は骨髄の中で赤血球や白血球などを作り出す「造血幹細胞」に関する製品を開発し、新たな治療機会の提供をめざすことは決めている。今後は新たに開発する製品の性能(TPP=Target Product Profile)を早々に決め、両社が持つ細胞操作技術を生かした非臨床試験まで約1年で、たどり着きたい考えだ。

 細胞培養を巡っては、シスメックスと川崎重工業(7012)の共同出資会社であるメディカロイドが自動化のノウハウ蓄積を進めている。アライドセル、シスメックス、メディカロイドの3社でシナジー(相乗)効果を発揮し、26年3月期までに造血幹細胞を含む細胞培養のシステム構築を事業化。31年3月期までに厚労省の早期承認制度を活用した、再生医療製品などの発売をそれぞれ目標に掲げていることも示した。

 シスメックスの23年3月期に研究開発費は335億円、研究開発人員は約1000人になった。家次恒会長兼社長は20年前と比べると研究開発費が約7倍、研究開発人員が約4倍に膨らんだと説明。世界で利用される医療用の検査機器、検査試薬、検査システムやソフトウエアを供給するうえでは、グローバルな販売・サービス体制などとともに、研究開発力が競争力の根幹にあると強調した。

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