トーホー、前期純利益10億円に下方修正 スーパー売却損で・営業益は引き上げ

20230303トーホー

【神戸経済ニュース】業務用食品卸売りのトーホー(8142)は3日、2023年1月期の連結純利益が前の期比3.0倍の10億円になったようだと発表した。従来予想の14億円から下方修正した。子会社で食品スーパーを展開するトーホーストアの全株式を、スーパーのコノミヤ(大阪市鶴見区)に売却することで発生する損失の引当金を特別損失として計上。さらにシンガポールの子会社2社による、のれんと店舗資産の一部について減損損失も特別損失に計上することになったため。本業の上振れ分では補いきれなかった。

 売上高は前の期に比べ14%増の2150億円、営業損益は36億円の黒字(前の期は4億4600万円の赤字)を見込む。従来予想は2120億円、29億円で、上方修正になる。外食やホテルなど、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた顧客の回復が想定以上だった。原材料や円安による輸入物価の上昇といった、コスト高を転嫁した価格への値上げも浸透したことで採算も改善した。

 同社は昨年12月12日に、今期の業績予想を上方修正していた。売上高と営業利益の上方修正は今回で2回目になる。今月10日に2023年1月期決算を発表する。

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