日欧「フードテック」10社が事業発表会 食都神戸とスタートアップ支援で

2023022ベタフィッシュ

【神戸経済ニュース】日本貿易振興機構(JETRO)と兵庫県、神戸市は25日、欧州6社と国内4社の「フードテック」企業による事業発表会を神戸市内で開催した。食に関する新たな技術や、これまでになかった食のアイデアを持つ10社と、食に関する課題解決をめざす国内企業や団体などとを引き合わせるビジネスマッチングイベントとして、神戸では初めての開催。県市のスタートアップ支援と、神戸市が進める「食都神戸」が重なる分野の取り組みだ。

 神戸市などが昨年9月に、日本でのビジネス展開をめざす食に関する企業を欧州で募集したところ、約50社の応募があったという。その中から選考を通過した6社が来日し、新たな事業モデルなどを日本に向けてアピールした。フェリシモ(3396)本社1階にあるホールに食品関連の企業関係者などおよそ100人が集まり、10社の話を熱心に聞いていた。

 欧州の企業は、海藻を使ったツナを開発する「ベッタフィッシュ」(写真)、キノコの菌糸を使った魚肉開発の「エセンシアフーズ」、微生物培養の技術を活用した非動物性チーズを開発する「フォルモビオ」の3社はドイツから。ノンアルコール、オーガニック、ビーガンなど多様性のあるワイン開発の「トムソン・アンド・スコット・ノーティー」は英国から、グルテンフリーの機能性発酵食品を開発する「ヴィッフ」はオーストリアから、生分解性プラスチック開発の「プラスチックフリ」はスウェーデンからそれぞれ参加した。

 独ベルリン州経済・エネルギー・公共企業局の担当者は「国際的なスタートアップの連携は簡単でなく、公共の支援がとても重要だ」と指摘。「いろいろなプログラムを通じて、革新的な企業をつないでいきたい」と話していた。食に関する欧州企業を日本に紹介する事業は「The Next Kitchen 2023 ~ A Good Taste of Sustainability~」として昨年9月に欧州企業の募集を開始。運営は独ベルリンを拠点に、日欧間の自治体や企業の連携を支援するクロスビーが担当した。

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