「甲子園ボウルに出たと言いたい」 芝生開放でアメフト体験など・メリケンパーク

20230225メリケンパーク芝生

【神戸経済ニュース】神戸港に面した神戸市中央区の公園、メリケンパークでは25日午前、アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」で使用した芝生の移設して開設した芝生広場およそ2800平方メートルの利用を開始した。企画した学生のグループ「甲子園ボウルSDGsプロジェクト」の竹森優里奈さん(関学大3年)は神戸経済ニュースの取材に対し「ここに芝生を移設して終わりでなく、子供たちが楽しく遊べるようなイベントを企画していきたい」と話していた。

 甲子園ボウルは昨年12月に第77回を開催したが、学生グループでは第76回以降の25年間を「第4クオーター」と位置付ける。「第100回まで持続可能な芝生に」と、まずは2045年を目標に芝生の保全活動などにも参加したいという。卒業して学生は入れ替わってもメリケンパークの芝生が引き継がれるよう、竹森さんは「活動のメンバーをもっと増やして、未来につないでいければ」と意気込んだ。

 25日は公園を訪れた子供たちがアメリカンフットボールを体験できるイベントなどを開催。甲子園ボウルを制した関西学院大ファイターズの選手らに加え、神戸大レイバンズ、神戸学院大ネイビーシールズの選手らが参加した。芝生の開放を記念したセレモニーでは、芝生の感想を聞かれた神戸学院大の選手が「この場所に立てたということで、社会に出たら『僕も甲子園ボウルに出た』と言いたい」と答えて笑いを誘っていた。26日も「KOBEウォーキングラグビー体験会」を予定する。

 芝生広場はイベント開催時などを除いて出入り自由。公園内の他の場所と同様に、ペットを連れて入ることもひとまず可能とした。公園の運営会社である神戸港“U”パークマネジメント共同事業体(神戸市中央区)は「まずは自由に使ってもらい、課題が起きれば都度対策を考えたい」(広報担当者)としている。今後は同社が、甲子園ボウルに向けて芝生の育成に携わったチュウブ(東京都中央区)と連携して芝生の維持・育成を担当する予定だ。

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