瀬戸内海に沈む夕日の美しさにため息も 4年ぶり試乗会・神戸港観光船協議会

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【神戸経済ニュース】神戸港の観光船会社と国土交通省・神戸運輸監理部、神戸市、神戸観光局などで構成する「神戸港観光船協議会」は20日、2019年以来4年ぶりに神戸港を発着する遊覧船の試乗会を開催した。観光船への理解を深めるのに加え、神戸港の魅力発信を目的に、観光やメディアなどの関係者を含む約50人が乗船した。試乗会を開催した時間帯は夕方。瀬戸内海に浮かぶ明石海峡大橋の2つの主塔の間に、ちょうど夕日が沈む様子(写真)を船内から見ることができた。輝きながら沈む夕日の美しさに、参加者からため息が漏れていた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で観光需要が大幅に減り、観光船にも大きな打撃になったが、足元では乗船客数も復調の兆し。改めて神戸港の遊覧船に乗る楽しさを訴え、観光客の利用を促したい考えだ。同時に船内で開催した運航会社のプレゼンテーションでは、今回の試乗会で使用した「boh boh KOBE」の早駒運輸(神戸市中央区)と、「御座船安宅丸」「ロイヤルプリンセス」を運航する神戸ベイクルーズ(神戸市中央区)が各船の特徴などを説明。レストラン船を運航する神戸クルーザー(神戸市中央区)は団体向けに、大阪・天保山の発着を検討していることなどを示した。

 神戸空港の南側海域に到達すると、神戸空港から離陸する航空機をながめることができた(動画)。時間帯によっては飛び立つ飛行機が見られないこともあるが、見られる場合は船を減速したり、停止したりするという。美しい六甲の山並みを背景に、白い機体が徐々に加速して空に舞い上がる様子がはっきりと見られた。このほか造船所に係留している建造中の潜水艦や、大阪湾を行き交うコンテナ船など、普段は見られない風景がよく見えるのも遊覧船ならではだ。陸上から見るのとは違った角度から、淡路島を眺めることができた。


 同乗した早駒運輸の渡辺真二社長は神戸経済ニュースの取材に対し、新型コロナの影響で「京都や大阪も人の流れは変わったが、神戸はウォーターフロント(かつて港湾施設があった沿岸部)が大きく変わったし、これからも変わっていくので、神戸を訪れるきっかけにしてもらえたら」と述べた。さらに遊覧船については「まずは神戸市民に愛されることが大事だと思っている。地元・神戸のみなさんにも船を楽しんでもらって、そのうえで海も山も街も一体になって観光客を迎えることができればと思う」と話していた。

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