昨夏のJRプレ観光キャンペーン、宿泊の客単価2倍 「テロワール旅」認知度課題も

【神戸経済ニュース】JR6社と兵庫県の観光団体などが連携して今年夏に開催する「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」を控え、1年前の22年7〜9月に実施した「プレ(事前)キャンペーン」では、宿泊施設が加わった「テロワールな旅・宿泊プラン」で、客単価が平均の約2倍に上昇した。食の体験を充実させたプランが消費額の増加に寄与したとみられ、今夏のキャンペーンに期待がかかる。ただキャンペーンのテーマである「兵庫テロワール旅」の認知度には課題もあるようだ。

 「テロワール」は、ワイン等の品種を示す際にブドウの産地特性などを示す用語だ。これにならい兵庫県の歴史や風土に根付いた食文化や、伝統の食を体験する旅を「兵庫テロワール旅」として提案する。プレキャンペーンではホテルや旅館など120件の宿泊施設が参加して、215プランを販売。取扱額は1億1600万円になった。人数×泊数は5253で、客単価は2万2129円だった。旅行サイト「じゃらん」が同期間に取り扱った兵庫県平均(1万1140円)の約2倍になった。

 22年7〜9月の兵庫県内の宿泊者数は338万1070人と、前年同期に比べて38.8%増加した。新型コロナウイルス感染拡大前である19年7〜9月との比較では、14.6%減だった。22年7〜9月に「岡山デスティネーションキャンペーン」を開催した岡山県の同時期の宿泊者数は126万8190人だった。19年7〜9月期に比べ15.0%減。全国の22年7〜9月期の延べ宿泊者数は1億2690人で、コロナ前との比較では22.6%減だった。兵庫のプレキャンペーンは、キャンペーン本番だった岡山と同程度の比率で宿泊客が増加した。

 一方で、「兵庫テロワール旅」の認知度は16.3%(速報値)、兵庫県内に限れば18.9%(同)だった。ネットを通じたモニター1896人を対象に昨年10月に調査を実施。県内での浸透度のほうが高く、観光客の受け入れにはつながりそうだ。ただ2割に満たない認知度で、キャンペーンの効果が十分と言えるかは微妙ともいえる。「食」を中心に据えた旅行を提供することの浸透は、客単価のさらなる向上につながる可能性もあるだけに、効果的な広報が求められそうだ。

 プレキャンペーンの結果は、14日に開いた「兵庫デスティネーションキャンペーン推進協議会第3回総会」で、22年度の事業報告としてキャンペーン事務局が明らかにした。

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