日本製麻、臨時株主総会4月6日に開催 大株主ゴーゴーカレーGが招集を請求で

【神戸経済ニュース】麻袋大手の日本製麻(3306)は17日、臨時株主総会を4月6日に神戸市内で開催すると発表した。同社は大株主のゴーゴーカレーグループ(東京都千代田区)から「臨時株主総会招集請求書」を1月18日に受け取り、臨時株主総会の開催が適切か検討していた。日本製麻はゴーゴーカレーグループの招集請求が株主の権利乱用に当たるかなどを含めて検討したうえで、株主総会の開催を「総合的に判断した」(総務部)という。

 ゴーゴーカレーグループは株主総会の目的として、中本広太郎社長ら現在の取締役6人全員を解任し、ゴーゴーカレーグループの宮森宏和代表ら5人を新たに取締役として選任する議案を審議することとしていた。同社は日本製麻の食品事業の顧客であるのと同時に、株主として日本製麻の業績と株価がともに低迷していることに対する不満を表明している。

 今回の臨時株主総会での議案など、詳細は日本製麻とゴーゴーカレーグループの間で協議して詰めるとしている。2月10日時点の株主名簿に記載された株主が議決権を持つ。一般に株主総会の議案は招集通知として作成する冊子に掲載し、株主提案の議案では会社側(経営陣)の賛否をあわせて掲載するケースが多い。今回も現在の取締役解任を求める議案などの場合、提案した株主の主張・提案理由と、経営陣による反論が招集通知の冊子に掲載されることになるとみられる。

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